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J Am Coll Cardiol誌から
クロピドグレル初回量は300mgよりも600mgが有用
PCIを行ったSTEMI患者の予後が改善、出血リスクも上昇せず

2009/10/16
岡本 絵理=メディカルライター

 ST上昇型心筋梗塞STEMI)患者に対し、経皮的冠動脈インターベンションPCI)施行前にクロピドグレルを投与する場合、初回量を300mgよりも600mgとした方が虚血性有害事象が少なく、出血リスクの上昇もないことが分かった。これは、新規トロンビン阻害薬bivalirudinの有効性および安全性を検討したHORIZONS-AMI試験のサブスタディーから得られた結果で、J Am Coll Cardiol誌10月6日号に発表された。

 HORIZONS-AMIは非盲検ランダム化比較試験であり、世界各国の123施設で3602例が登録された。STEMIでPCIを受ける患者を、未分画ヘパリン(UFH)+GPIIb/IIIa阻害薬(GPI)またはbivalirudin単剤療法のいずれかにランダムに割り付けた後、血管造影を実施。その後ステント留置が適格とされた患者を2種類のステントのいずれかにランダムに割り付けた。

 チエノピリジン系薬剤(クロピドグレルまたはチクロピジン)は医師の裁量により選択され、カテーテル挿入前に初回量を投与した。このうち、チクロピジン投与例、クロピドグレル初回量が300mgまたは600mgのいずれにも該当しない例、投与量データ喪失例は解析から除外した。その後、対象患者はクロピドグレル75 mg/日を退院から6カ月以上投与した。

 UFH+GPI群およびbivalirudin群の患者をチエノピリジン系薬剤の投与予定に従って層別化した。

 1次エンドポイントは複合主要有害心イベント(MACE;原因を問わない死亡、脳卒中、再梗塞、虚血による予定外の血行再建)および大量出血の発生率とした。正味の臨床有害事象(NACE;MACEまたは非冠動脈バイパス手術[CABG]関連の大出血)についても評価した。

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