治療抵抗性高血圧患者を対象としたプラセボ対照ランダム化比較試験で、選択的エンドセリンA型受容体拮抗薬であるdarusentanに有意な降圧効果を認めた。この結果は9月14日、Lancet誌オンライン版に掲載された。
対象は、収縮期血圧(SBP)が140mmHg以上(糖尿病や慢性腎臓病がある場合は130mmHg以上)であり、利尿薬を含め3種類以上の降圧薬を完全忍容量または最大忍容量で投与している患者。被験者は、北米、南米、欧州、ニュージーランド、オーストラリアの117施設から募集した。
座位時のSBPが180mmHg以上、拡張期血圧(DBP)が110mmHg以上の患者、心不全またはコントロール不良の糖尿病、貧血、肝機能不全のある患者、過去6カ月間以内に冠動脈イベントまたは不整脈、脳卒中を起こした患者は除外した。
379例が登録され、darusentan50mg(81例)、同100mg(81例)、同300mg(85例)、プラセボ(132例)のいずれかを投与する群にランダムに割り付け、1日1回午前中に経口投与した。試験期間中、以前から投与していた降圧薬の治療変更は認めなかったが、浮腫などの体液関連有害事象に対処するための利尿薬の使用は可とした。
1次エンドポイントは第14週時の座位SBP・DBPの変化とした。2次エンドポイントは、24時間平均SBP・DBPの変化、投与から14週後に目標SBPに達した患者の割合、推定糸球体濾過値(GFR)の変化とした。また、darusentanの安全性および忍容性についても評価した。
ベースライン時、ほぼすべての患者(367例)がレニン・アンジオテンシン系阻害薬を使用していた。患者の約4分の3(281例)がCa拮抗薬を、約3分の2(250例)がβ遮断薬を使用していた。利尿薬については91%(343例)がサイアザイド系利尿薬を、11%(43例)がループ利尿薬を使用していた。
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