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JAMA誌から
ACC/AHAガイドライン、改訂後はクラスIIの推奨が増加
現行ガイドラインの推奨は中央値で48%がレベルCのエビデンスに基づく

2009/03/25
難波 寛子=医師

 ACC/AHAガイドラインにあるすべての推奨recommendation)について、推奨のクラスとそのエビデンスレベルを検討し、改訂のあったガイドラインに関しては改訂前後を比較した研究が行われた。その結果、2008年9月時点での現行ガイドラインにおける推奨の多く(中央値で48%)がレベルCのエビデンスに基づいており、レベルAのエビデンスに基づく推奨は中央値で11%にとどまることが明らかになった。改訂の前後で比較すると、改訂後はエビデンスレベルが低下していた。この結果はJAMA誌2月25日号に掲載された。

 対象は1984年から2008年9月に発表された22のトピックにわたる53本のACC/AHAガイドラインで、疾病関連(24本)、インターベンション関連(15本)、診断関連(14本)に分類した。うち17本が、2008年9月時点での現行のガイドラインだった(以下、現行ガイドラインとする)。すべてのガイドラインから7196の推奨と、そのクラス(I、II、III)、根拠となるエビデンスのレベル(A、B、C)を抽出した。

 なお、クラスとエビデンスのレベルの定義は、以下のとおりである(原文)。
・Class I: conditions for which there is evidence and/or general agreement that a given procedure or treatment is useful and effective
・Class II: conditions for which there is conflicting evidence and/or a divergence of opinion about the usefulness/efficacy of a procedure or treatment
・Class IIa: weight of evidence/opinion is in favor of usefulness/efficacy
・Class IIb: usefulness/efficacy is less well established by evidence/opinion
・Class III: conditions for which there is evidence and/or general agreement that the procedure/treatment is not useful/effective and in some cases may be harmful.

・Level of evidence A: recommendation based on evidence from multiple randomized trials or meta-analyses
・Level of evidence B: recommendation based on evidence from a single randomized trial or nonrandomized studies
・Level of evidence C: recommendation based on expert opinion, case studies, or standards of care

 推奨数がガイドラインにより大きく異なるため、公平を期す目的で、推奨のレベルやエビデンスレベルは中央値を用いて比較した。

 

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