日経メディカルのロゴ画像

N Engl J Med誌から
ESC2008のハイライトとなったSYNTAX試験、論文に
高度の複雑病変ならCABGだが、それ以外なら患者の選択でよいとの意見も

2009/03/03
難波 寛子=医師

 2008年の欧州心臓学会(ESC)で注目を集めたSYNTAX(Synergy between Percutaneous Coronary Intervention with TAXUS and Cardiac Surgery)試験の結果が、N Engl J Med誌オンライン版で公開された(雑誌掲載は3月5日号)。

 未治療の左冠動脈主幹部病変LMT)や冠動脈3枝病変に対する治療法として、冠動脈バイパス術CABG)と薬剤溶出ステント(DES)を用いた経皮的冠動脈形成術PCI)とを比較する多施設共同無作為比較試験の結果、ハイリスク症例に対する第1選択はCABGであると結論された。

 欧州と米国の参加85施設で、2005年3月~2007年4月に発生したLMTおよび3枝病変患者全例(4337例)から、試験に適格とされた3075例(70.9%)が対象となった。うちPCIとCABGの両方が可能と判断された1800例が、PCI群またはCABG群にランダムに割り付けられた(PCI:903例、CABG:897例)。ランダム化の後、最終的にデータの解析が行われたのはPCI群891例(98.7%)、CABG群849例(94.6%)だった。ランダム化されなかった1275例は登録研究の対象とされた(PCI:198例、CABG:1077例)。

 臨床上の主要エンドポイントは、ランダム割り付け後12カ月間のMACCE(有害心脳血管イベント:全死亡、脳卒中、心筋梗塞、再血行再建)とし、ランダム割り付けされた両群間におけるMACCE発生率の非劣性の検証を主要分析項目とした。

この記事を読んでいる人におすすめ