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Arch Intern Med誌から
難治性高血圧では外来血圧は予後と関連せず
24時間血圧高値が心血管イベントの予測因子に

 難治性高血圧(resistant hypertension:RH)の患者において、外来随時血圧は心血管イベントの発生率や死亡率と関連せず、24時間血圧測定ABPM)で得られる収縮期血圧(SBP)および拡張期血圧(DBP)が、心血管イベントや死亡の独立した予測因子となることがわかった。この結果はArch Intern Med誌11月24日号に掲載された。

 RHは、利尿薬を含む3種類以上の降圧薬を投与してもコントロールできない高血圧と定義され、高血圧患者の10~30%とかなりの割合を占めるという報告もある。しかし、RH患者における外来随時血圧およびABPMの血圧と予後との相関については、これまで小規模な研究が散見されるのみで確実な証拠は得られていなかった。

 今回の研究では、1999年1月から2004年12月までにブラジル・リオデジャネイロのClementino Fraga Filho大学病院の高血圧外来を受診しRHと診断された患者(556例)を対象に、致死性または非致死性の心血管イベントの発生を主要複合エンドポイントとして、外来随時血圧およびABPMの血圧値との関連を前向きに調査した。

 その結果、平均4.8年間の追跡期間で、109例(19.6%)がエンドポイントに達した。年齢、性別、BMI、糖尿病、喫煙歴、身体活動度、脂質異常などの因子で補正すると、外来随時血圧はSBP、DBPともに予後予測因子とはならなかった。一方、ABPMの高値は、複合エンドポイントに対して独立した予後予測因子であることがわかった。

 ABPMの測定値を分析すると、昼間SBPおよび夜間SBPが1標準偏差を超える高値群の、それ以下の血圧群に対する複合エンドポイント発生のハザード比はそれぞれ1.26および1.38であり、昼間DBP、夜間DBPでは1.31および1.36であった。ABPMで得られた血圧はSBP、DBPともに予後予測因子として有効であったが、昼間血圧よりも夜間血圧の方が相関が強かった。

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