虚血性脳卒中では、短期間での再発や長期予後での心筋梗塞・心血管死亡が問題となっている。アスピリンよりも効果の高い予防法も示されているが、絶対リスクの減少が比較的小さく、追加コストなどを考慮すると常に有用であるとは言い難い。
脳卒中の再発や心血管イベントのリスクが高い患者を特定することは、外来・入院にかかわらず、リスクやコストと効果の適切なバランスをとる上で重要なことである。
Essenスコア(Essen Stroke Risk Score;ESRS)は、脳卒中の再発や複合心血管イベントの発生リスクを満9点で表す指標である(表1)。Clopidogrel versus Aspirin in Patients at Risk of Ischemic Events(CAPRIE)試験において虚血性脳卒中患者(6431例)のデータから導きだされ、European Stroke Prevention Study II(ESPS-2)のデータを用いて検証された。
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