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Circulation誌から
多枝病変の血行再建術、6年の追跡でもCABGが勝る
糖尿病の有無で層別化しても傾向は変わらず

 多枝病変冠動脈疾患に対する6年後の長期成績でも、冠動脈バイパス手術CABG)の方が経皮的冠動脈インターベンションPCI)より優れていたとするランダム化比較試験の結果がまとまった。Circulation誌7月22日号に掲載された。

 CABGとPCIの治療成績を比較した大規模試験としては、ARTS、ERACI II、MASS IIなどが知られているが、いずれの試験でも治療法による長期生存率の差は認めていない。今回の研究ではそれとは一致しない結果が得られており、広く関心を集めそうだ。

 この試験はSoS(the Stent or Surgery)と呼ばれ、英国ロンドンのRoyal Bromptom病院心臓胸部外科など欧州11カ国およびカナダの計53施設が参加した。1996~99年に無作為に割り当ててPCIまたはCABGを実施した患者988例(PCI 488例、CABG 500例)が対象となった。

 追跡開始から2年後の時点でも、総死亡率はPCI群4.5%(n=22)、CABG群1.6%(n=8)とPCI群の方が高く(ハザード比2.91、95%信頼区間[CI]:1.29-6.53)、長期成績の発表が待たれていた。

 SoSでは患者の平均年齢は61歳、79%が男性だった。2枝病変が57%、3枝病変が42%と、他の研究に比べると3枝病変の率が高かった。PCI治療時には78%の病変にステントが留置され、16%の病変にはバルーン形成術が行われた。

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