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Lancet誌から
心筋梗塞のリスク評価はアポ蛋白比で?
「コレステロール比よりもアポ蛋白比の方が優れた指標」と著者

 急性心筋梗塞のリスク指標として、コレステロールよりもアポ蛋白の方が適切かもしれない。52カ国で行われた症例対照研究「INTERHEART試験」で、非空腹時のアポ蛋白B100(Apo B)/アポ蛋白A1(Apo A1)比が、他の脂質値よりもよりよい指標であることが明らかになった。特にアジアにおいてはApo B/Apo A1比による心筋梗塞の人口寄与リスク(PAR)は高く、有用性の高いことが示された。詳細はLancet誌7月19日号に掲載された。

 同試験ではすでに、喫煙と運動、果物・野菜、アルコール、高血圧、糖尿病、腹部肥満、心理社会的状況、およびApo B/Apo A1比といった9つのリスク因子によって、心筋梗塞のPARを説明でき、中でもApo B/Apo A1比によりPARの半分を説明できることを報告している。

 しかし、多くのガイドラインではコレステロールを治療上の指標としており、Framingham Offspring Studyでも、Apo B/Apo A1比は他の脂質比とほぼ同等でしかなく、Apo Bは総コレステロール(TC)よりも良い指標であるが、HDLコレステロール(HDL-C)の方がApo A1より良い指標であるとしている。

 INTERHEART試験には、急性心筋梗塞患者1万2461例と、年齢や性別を一致させた対照群1万4637例が登録されているが、今回の分析では、非空腹時の血液が入手できた急性心筋梗塞患者9345例および対照群1万2120例を対象とし、血漿中の脂質、リポ蛋白、アポ蛋白を測定し、Apo B/Apo A1比とTC/HDL-C比を算出した。また人種別に欧州(全体では4442例)、中国(同5586例)、南アジア(同3577例)、日本を含むその他のアジア(1672例)など、9つのサブグループに分けて分析した。

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