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Ann Intern Med誌から
コーヒー摂取と低い総死亡・心血管死亡が有意に関連
男性18年間、女性24年間の前向き追跡研究から結論

 コーヒー摂取が健康に与える影響についての報告は多数あり、最近では2型糖尿病や心疾患リスクを低下させるとの報告もある。実際には有益であるという報告と有害であるという報告が入り混じっている。コーヒー摂取が炎症を抑制することで総死亡率と逆相関したという報告もあるが、死亡率との関連についての報告はいまだ少ない。

 ハーバード大学のロペスガルシアらの研究グループは、これまでに血管内皮機能障害や炎症マーカーがコーヒー摂取と逆相関すること、1日6杯以上のコーヒー摂取が致死的冠動脈疾患リスクの低下と関連することを報告してきた。今回同グループは、コーヒー摂取と心血管疾患による死亡、癌による死亡、あらゆる疾患による死亡との関連について、男性18年間、女性24年間の追跡結果を、Ann Intern Med誌6月17日号に発表した。

 Health Professionals Follow-up研究とNurses' Health研究に参加した男性4万1736例と女性8万6214例の前向きコホートにおいて、Cox比例ハザードモデルを用いて総死亡率と疾患特異的死亡率を解析した。追跡期間中、コーヒー摂取や喫煙などの行動および健康状態に関するデータが2~4年ごとに収集され、男性6888例の死亡(心血管死2049例、癌死2491例)と女性1万1095例の死亡(心血管死2368例、癌死5011例)が記録された。

 年齢、喫煙、心血管リスク、癌リスクの調整後、男性および女性とも、コーヒー摂取と低い総死亡率と間には有意な関連が認められた(図1)。男性の月1杯未満、月1杯~週4杯、週5~7杯、1日2~3杯、1日4~5杯、1日6杯以上の調整後相対リスクは、それぞれ1.0、1.07(95%信頼区間:0.99-1.16、以下同様)、1.02(0.95-1.11)、0.97(0.89-1.05)、0.93(0.81-1.07)、0.80(0.62-1.04)だった(p=0.008 for trend)。また女性ではそれぞれ、1.0、0.98(0.91-1.05)、0.93(0.87-0.98)、0.82(0.77-0.87)、0.74(0.68-0.81)、0.83(0.73-0.95)だった(p<0.001 for trend)。

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