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急性心不全の低栄養は総死亡リスク

2016/04/26

 慢性心不全において低栄養は予後不良因子であり、欧米ではガイドラインにも明記され、カヘキシーの学会開催も開始されています。今回、我々は急性心不全で入院した患者を対象にアルブミンの推移を検討しました。その結果を紹介します。

 慢性心不全患者の低栄養の評価には、アルブミン値、CONUTスコア、体インピーダンスなどがあり、それぞれ予後との関連が検討、報告されています。中でも最も簡便なスクリーニングとしてアルブミンが用いられています。読者の中にはアルブミンは炎症などにより修飾され、プレアルブミン測定の方がよいのではないかと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、臨床現場でルーチンにはプレアルブミンは測定されないので、スクリーニングはアルブミンでよいと思われます。ちなみに我が国の栄養サポートチーム加算では、「栄養スクリーニングの結果、血中アルブミン値が3.0g/dL以下であって、栄養障害を有すると判定された患者を対象とする」としています。

著者プロフィール

佐藤幸人(兵庫県立尼崎病院循環器部長)さとうゆきひと氏。 1987年京大卒。同大循環器内科入局、94年に京大大学院修了。同科病棟医長を経て、2004年から兵庫県立尼崎病院循環器内科に勤務。 07年より同科部長。研究テーマは心不全のバイオマーカーなど。

連載の紹介

佐藤幸人の「現場に活かす臨床研究」
専門の心不全だけでなく、臨床全般に興味がある。過疎地の病院での臨床経験もある。そんな佐藤氏の持論は、「医療とは患者、家族、医師、パラメディカル、メディア、企業などが皆で構成する『社会システム』だ」。最新の論文や学会報告を解説しつつ、臨床現場でそれらをどう活かすかを考える。

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