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心不全の経口利尿薬はフロセミドかトラセミドか?
ASCEND-HFサブ解析結果より

2016/02/05
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 心不全患者においてガイドラインでは、ACE阻害薬、ベータ遮断薬が生存率改善のために投与することがclass Iとされるのに対し、利尿薬は浮腫、呼吸困難などのうっ血症状を改善するためにclass Iとされます。しかし、その生命予後に対する効果は依然不明で後ろ向きに検討すると、ループ利尿薬投与群は背景因子を補正しても予後不良なため、不必要に使うべきでないという意見もあります。その一方で、利尿薬を投与せずに心不全管理を行うことは不可能であり、腎うっ血解除のためにも十分な利尿薬を使用すべきとの意見もあります。そのような中、トラセミドはどのように考えるべきか、今回はその検討です。

著者プロフィール

佐藤幸人(兵庫県立尼崎病院循環器部長)さとうゆきひと氏。 1987年京大卒。同大循環器内科入局、94年に京大大学院修了。同科病棟医長を経て、2004年から兵庫県立尼崎病院循環器内科に勤務。 07年より同科部長。研究テーマは心不全のバイオマーカーなど。

連載の紹介

佐藤幸人の「現場に活かす臨床研究」
専門の心不全だけでなく、臨床全般に興味がある。過疎地の病院での臨床経験もある。そんな佐藤氏の持論は、「医療とは患者、家族、医師、パラメディカル、メディア、企業などが皆で構成する『社会システム』だ」。最新の論文や学会報告を解説しつつ、臨床現場でそれらをどう活かすかを考える。

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