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急性心不全を読むときの注意点 (その2)
点滴強心薬は本当に心筋に有害な作用をもたらすのか

2014/06/03
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 前回に続いて、今回は点滴強心薬です。現在、国内外の心不全ガイドラインでは、急性心不全の治療に点滴強心薬は第一選択ではありません。臓器環流が維持されていれば硝酸薬をはじめとする血管拡張薬と利尿薬が第一選択であり、臓器環流が維持されない場合のみ点滴強心薬を使うとされています。その根拠として点滴強心薬は、(1)心筋細胞に悪影響を与え、(2)長期予後が悪化するという結果が多施設研究の後ろ向きの検討で報告され、(3)前向きの検討でも改善効果がないとされている――からです。しかし、一つひとつを考えてみるとそう物事は単純ではありません。

著者プロフィール

佐藤幸人(兵庫県立尼崎病院循環器部長)さとうゆきひと氏。 1987年京大卒。同大循環器内科入局、94年に京大大学院修了。同科病棟医長を経て、2004年から兵庫県立尼崎病院循環器内科に勤務。 07年より同科部長。研究テーマは心不全のバイオマーカーなど。

連載の紹介

佐藤幸人の「現場に活かす臨床研究」
専門の心不全だけでなく、臨床全般に興味がある。過疎地の病院での臨床経験もある。そんな佐藤氏の持論は、「医療とは患者、家族、医師、パラメディカル、メディア、企業などが皆で構成する『社会システム』だ」。最新の論文や学会報告を解説しつつ、臨床現場でそれらをどう活かすかを考える。

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