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多職種ならではの介入法を模索したい

2013/04/26

 4月20日に、第1回の「兵庫、大阪、京都心不全チーム医療研究会」を開催しました。研究会は、心不全の診療において、「多職種でなければ気がつかない問題点を洗い出し、多職種ならではの介入法を模索する」という趣旨で始めました。医療現場では、特に患者が終末期を迎えると問題点が次々と出てきます。第1回の会を通じて、教科書に記載のない介入法を模索する必要があり、現場は大変に苦労していることも分かりました。

心不全チーム医療を模索している理由
 ブログではたびたび心不全のチーム医療について述べてきました。チーム医療を模索する理由は、患者数が増加しているために「在宅を視野に入れた心不全のありよう」を広く知ってもらう必要があることと、患者目線で「終末期をとらえ直すべき」ではないかと考えたからです。

 院内での心不全多職種カンファレンスは2009年より継続していますが、他の施設から発信される多職種ならではの工夫を知りたいと思い、このたび兵庫、大阪、京都という広域研究会を立ち上げることとなりました。実際に臨床現場でどのようなことが起こっているのか、多職種の視点で洗い出し、一般演題も各演題に質疑応答時間を十分取って、参加者が納得いくような研究会を目指しております。

世話人のメンバーも多彩
 当初、どなたが心不全の多職種チーム医療に関心を持っていらっしゃるのか全く情報がなかったのですが、多くの先生方にご賛同をいただきました。

 医師は京都大学の荒井秀典先生、大阪大学の坂田泰史先生、兵庫県立姫路循環器病センターの川合宏哉先生、谷口泰代先生、神戸市立医療センター中央市民病院の古川裕先生、尼崎市医師会から朝田真司先生に快く世話人をお引き受けいただき、心より感謝しております。また、多職種の世話人として大阪大学の岩崎朋之様、京都光華女子大学の荻田美穂子様、神戸大学の林女久美様、神戸市立医療センター中央市民病院の高橋真弓子様、仲村直子様、兵庫県姫路循環器病センターの竹原歩様、兵庫県看護協会の鷲田幸一様、前田靖子様、尼崎訪問看護ステーションの坂西純子様にお願いしました。

著者プロフィール

佐藤幸人(兵庫県立尼崎病院循環器部長)さとうゆきひと氏。 1987年京大卒。同大循環器内科入局、94年に京大大学院修了。同科病棟医長を経て、2004年から兵庫県立尼崎病院循環器内科に勤務。 07年より同科部長。研究テーマは心不全のバイオマーカーなど。

連載の紹介

佐藤幸人の「現場に活かす臨床研究」
専門の心不全だけでなく、臨床全般に興味がある。過疎地の病院での臨床経験もある。そんな佐藤氏の持論は、「医療とは患者、家族、医師、パラメディカル、メディア、企業などが皆で構成する『社会システム』だ」。最新の論文や学会報告を解説しつつ、臨床現場でそれらをどう活かすかを考える。

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