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慢性心不全に合併する貧血の治療、その後

2012/06/18

 2011年1月24日に心不全貧血の記事を書きましたが、1年経過しましたので内容を捕捉したいと思います。まず、心不全にみられる貧血について、国内外のガイドラインで記述が確立したものはありません。

 貧血が生じる機序については、心不全ではサイトカイン系が亢進しており、炎症が生じています。このため、絶対的鉄欠乏のほか、鉄が網内系に取り込まれる相対的鉄欠乏状態でもあり、さらに腎臓からのエリスロポエチン産生も相対的に低下していますが、エリスロポエチンが効果を発揮しにくいエリスロポエチン抵抗性の状態でもあります(図1)。

著者プロフィール

佐藤幸人(兵庫県立尼崎病院循環器部長)さとうゆきひと氏。 1987年京大卒。同大循環器内科入局、94年に京大大学院修了。同科病棟医長を経て、2004年から兵庫県立尼崎病院循環器内科に勤務。 07年より同科部長。研究テーマは心不全のバイオマーカーなど。

連載の紹介

佐藤幸人の「現場に活かす臨床研究」
専門の心不全だけでなく、臨床全般に興味がある。過疎地の病院での臨床経験もある。そんな佐藤氏の持論は、「医療とは患者、家族、医師、パラメディカル、メディア、企業などが皆で構成する『社会システム』だ」。最新の論文や学会報告を解説しつつ、臨床現場でそれらをどう活かすかを考える。

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