考察(Discussion)は、研究背景や先行研究を踏まえた上での当該研究の位置づけ、得られた結果の解釈、その意味合いや重要性を述べる部分です。 方法(Methods)や結果(Results)と異なり、サブセクションを設けていない論文も多いですが、統一規定やCONSORT、STROBEが考察の構造化を推奨して以来、小見出し(subheading)の提示はなくても、考察全体の流れは構造化された論文が標準的になっているようです。
統一規定や「トムラングの医学論文『執筆・出版・発表』実践ガイド(原書:How to Write, Publish, and Present in the Health Sciences)」をまとめると、以下のような順序で書くことが推奨されています。
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著者プロフィール
西村多寿子(プレミアム医学英語教育事務所代表)にしむら たずこ氏。東京大学大学院医学系研究科国際保健学修士課程修了。外資系製薬会社、総合病院、産業保健分野での実務経験を経て独立。医学系の様々な領域の翻訳、記事執筆、講師歴のほか、医学系以外の研究者やビジネスパーソンとの交流にも力を入れている。

連載の紹介
西村多寿子の「10分で学ぶ論文英語のクールな表現」
循環器プレミアムで紹介された新着文献紹介記事の原著論文を中心に、論文によく使われる英語表現を紹介していきます。頻出単語や構文を理解すれば、先生方が執筆される論文の英語表現にも応用できると思います。また比較的短い英文には、自動読み上げ音声もついていますので、英語の発音も練習してみてください。
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