日経メディカルのロゴ画像

何が心臓での交感神経・副交感神経の優位性を決めるのか

2021/09/17
古川 哲史(東京医科歯科大学難治疾患研究所)

 心臓に内在する神経叢(心臓神経叢)は、求心性神経(狭心症時に胸痛を感じる知覚神経など)・交感神経副交感神経からなり、「little brainを形成する」と表現されます。心臓神経叢の研究は、心臓神経叢刺激による血圧や脈拍数への影響など、主に生理学的に行われています。一方、これら3種類の神経の分布やそのメカニズムなど、分子レベルでの研究はほとんど行われていません。この分子レベルでの謎に迫るために、神経トレーサー色素を使った3次元トラッキング法と単一細胞解析を融合した研究が行われました。

著者プロフィール

古川哲史(東京医科歯科大学難治疾患研究所生体情報薬理学分野教授)ふるかわてつし氏。89年東京医科歯科大学大学院医学研究科博士課程修了。米国マイアミ心臓研究所、マイアミ大学留学を経て、94年東京医科歯科大学難治疾患研究所自律生理分野・助手。99年秋田大学医学部第一生理学講座・助教授、2003年4月より現職。

連載の紹介

古川哲史の「基礎と臨床の架け橋」
臨床医から基礎医学の研究に身を転じた古川哲史氏に、ワンランク上の臨床を実践するために知っておいた方がいい基礎知識を、論文トピックスを材料に解き明かしてもらいます。

この記事を読んでいる人におすすめ