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ヒト遺伝子組み換えANPが心不全に有効な理由

2015/08/05
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 ANPは血管拡張作用とナトリウム利尿作用を有するナトリウム利尿ペプチドの1つで、心房圧上昇に伴い心房筋より分泌されます。ヒト遺伝子組み換えANP(hANP、カルペリチド)が1995年より臨床応用され、2011年の心不全治療ガイドラインでは肺うっ血患者・難治性心不全患者でクラスIIa、レベルBとなっています。hANPにはニトログリセリンには見られない心保護作用があると言われています。ニトログリセリンもhANPも、cGMPを産生することが主たる作用です。同じようにcGMPを産生するのに、hANPには心保護作用があるのはなぜでしょう?

著者プロフィール

古川哲史(東京医科歯科大学難治疾患研究所生体情報薬理学分野教授)ふるかわてつし氏。89年東京医科歯科大学大学院医学研究科博士課程修了。米国マイアミ心臓研究所、マイアミ大学留学を経て、94年東京医科歯科大学難治疾患研究所自律生理分野・助手。99年秋田大学医学部第一生理学講座・助教授、2003年4月より現職。

連載の紹介

古川哲史の「基礎と臨床の架け橋」
臨床医から基礎医学の研究に身を転じた古川哲史氏に、ワンランク上の臨床を実践するために知っておいた方がいい基礎知識を、論文トピックスを材料に解き明かしてもらいます。

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