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“MI beget MI”、心筋梗塞自体が動脈硬化を促進する
心筋梗塞2次予防にβブロッカーを用いるもう1つの根拠

2012/08/06
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 先日、2011年の死亡統計が発表された。1951年以来60年続いてきたがん・心疾患・脳卒中のベストスリーが崩れて、脳卒中が4位、肺炎が3位になったのに驚いた人も多かったのではないだろうか。われらが心疾患は、治療の進歩にもかかわらずいまだに第2位の座に居座っている。心疾患死亡のもっとも多い原因の心筋梗塞では、初回心筋梗塞の救命率はTPA導入や緊急PTCAの普及により90%に近づいている。その一方で、心筋梗塞の再発率は高い。特に心筋梗塞発症後の1年間は17.4%となっており、心筋梗塞の1次予防に加えて2次予防(再発防止)の重要性が問われている。心筋梗塞再発に関して、興味深い論文がNature誌に発表された。

著者プロフィール

古川哲史(東京医科歯科大学難治疾患研究所生体情報薬理学分野教授)ふるかわてつし氏。89年東京医科歯科大学大学院医学研究科博士課程修了。米国マイアミ心臓研究所、マイアミ大学留学を経て、94年東京医科歯科大学難治疾患研究所自律生理分野・助手。99年秋田大学医学部第一生理学講座・助教授、2003年4月より現職。

連載の紹介

古川哲史の「基礎と臨床の架け橋」
臨床医から基礎医学の研究に身を転じた古川哲史氏に、ワンランク上の臨床を実践するために知っておいた方がいい基礎知識を、論文トピックスを材料に解き明かしてもらいます。

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