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2014年2月公開記事に関するアンケートから
閲覧1位は「AF患者に抗血小板薬の長期投与は不要か」

2014/04/15

 3月に行いました「2014年2月公開記事に関するアンケート」にご協力いただきまして、誠にありがとうございました。今回も423人の先生方にご回答いただきました。この場を借りて、厚くお礼申し上げます。

 今回の閲覧1位は「AF患者に抗血小板薬の長期投与は不要か」でした。急性心筋梗塞(MI)後、急性期が経過した後の抗血小板薬の必要性や、最適な継続期間に関しては議論のあるところです。記事ではCirculation誌オンライン版で1月27日に発表された論文を取り上げました。デンマークで行われた観察研究です。12カ月以上安定している冠動脈疾患(CAD)を有する心房細動(AF)患者を対象に、ビタミンK拮抗薬(VKA)による抗血栓療法と、抗血小板薬を追加した場合の比較を行ったものです。その結果、VKAに抗血小板薬を追加しても冠動脈イベントや血栓塞栓症発生は抑制されず、出血リスクが増大することが分かったというものでした。

 検討された抗血栓療法のレジメンは、抗血小板薬単剤(アスピリンまたはクロピドグレル)、VKA単剤(ワルファリンまたはフェンプロクモン)、抗血小板薬2剤併用(アスピリンとクロピドグレル)、VKA+抗血小板薬1剤(アスピリンまたはクロピドグレル)、VKA+抗血小板薬2剤でした。著者らは、本研究が観察研究であったことを前提としながら、冠動脈イベント発生後12カ月以降の安定CADを有するAF患者に対してはVKA単剤投与を考慮すべきと結論していました。また、経口抗凝固薬に抗血小板薬を追加するという、現在広く行われている治療については再考を要すると考察しています。

 今後、新規の抗血小板薬が臨床の現場にも登場してきます。急性期が経過した後の抗血小板薬の必要性、並びに必要な場合の最適な継続期間については、新規抗血小板薬においても重要なテーマと言えます。

 今回のランキングでは、5位の「早食いに注意、女性では独立してHbA1c上昇に関与」と6位の「遅い夕食+朝食欠食はメタボリックシンドローム、蛋白尿の独立した関連因子」も注目点です。どちらも、食生活と糖尿病あるいはメタボリックシンドロームとの関連性を検討したものです。女性では早食いが独立してHbA1c上昇に関与していることが示されました。また、「遅い夕食+朝食欠食」という食習慣はメタボリックシンドロームあるいは蛋白尿の独立した関連因子であるということでした。心血管系イベントにおいても、食習慣とイベント発症とは無縁ではないはずです。今後の学会発表や論文などから、こうしたテーマを探してみたいと思います。

 編集的に注目したのは3位の「降圧薬選択で最重視は「降圧効果が確実なこと」でした。14位に入った「外来高血圧患者の降圧目標達成率は68.8%、前回より3.9ポイントアップ」と関連しますが、「まずは降圧」というシンプルな方向性が確認できたのは良かったと思います。

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循環器プレミアム編集部から
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