
ENGAGE AF-TIMI 48試験の成績を報告した米Brigham and Women's HospitalのRobert P Giugliano氏
2013年12月に行いました「2013年11月公開記事に関するアンケート」にご協力いただきまして、誠にありがとうございました。今回も402人の先生方にご回答いただきました。この場を借りて、厚くお礼申し上げます。
今回の閲覧ランキングでは、1位が「エドキサバン、ワルファリンに対し有効性で非劣性、安全性で優越性を示す」でした。非弁膜症性心房細動患者の2万1105人を対象に、エドキサバン60mg投与群および30mg投与群についてワルファリン投与群と比較検討したENGAGE AF-TIMI 48試験の成績を報告したものです。結果は、新規経口抗凝固薬であるエドキサバンが、非弁膜症性心房細動患者に伴う脳卒中および全身性塞栓症の発症抑制において、ワルファリンに対し有効性で非劣性を、安全性で優越性を示すことが示されました。
FXa阻害薬であるエドキサバン(商品名リクシアナ)は、日本で「下肢整形外科手術施行患者における静脈血栓塞栓症の予防」の適応で2011年から販売されています。昨年末には、非弁膜性心房細動(AF)および静脈血栓塞栓症(VTE)に係る両適応症について承認申請が行われています。
ランキング2位に「山下私案」に対する支持率の記事が入っていますが、そう遠くない時期に、「4種類の新規抗凝固薬から何を選ぶ?」と問われる局面がやってくるのでしょう。
関心事調査で、回答者の60%が「新規抗凝固薬の動向」を挙げていました。ランキングをみても、ベスト10のうち5本が関連記事でした。