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10月読者調査から
関心事の1位は「新規抗凝固薬の動向」、60%が挙げる

2013/11/18

 2013年10月に行いました「2013年9月公開記事に関するアンケート」では、現時点の関心事についてもうかがいました。その結果、最も多かったのは「新規抗凝固薬の動向」で回答者の60%が挙げるほどでした。

 2011年に直接トロンビン阻害薬のダビガトラン(商品名プラザキサ)が登場したのを皮切りに、2012年に第Xa因子阻害薬であるリバーロキサバン(商品名イグザレルト)、2013年に同じく第Xa因子阻害薬であるアピキサバン(商品名エリキュース)と、3つの新規経口抗凝固薬が出そろいました。循環器プレミアムでは定期的に、これらの新薬の使用経験と評価を明らかにするための調査を実施していますが、今後とも続けていきたいと思います。

 関心事で多かった項目をみると、「専門医制度の行方」が49.8%で2位でした(図1)。3位には「新規抗血小板薬の動向」が、4位には「慢性心不全への対応」が入りました。

 専門医制度につきましては、厚生労働省「専門医の在り方に関する検討会」が4月に最終報告書をまとめ、「第三者機関が評価と認定を統一して行う新制度を2017年度から始める」という方向性を提示しました。

 これを受けて8月には、専門医の認定・評価を担う第三者機関創設に向けた組織委員会が初会合を開催。第三者機関の仮称を「日本専門医機構」とし、日本医師会、日本医学会、全国医学部長病院長会議、四病院団体協議会、日本専門制評価・認定機構の5つの医療団体で委員会を構成することが決まりました。委員長には、元日本学術会議会長の金澤一郎氏が就任しています。今後はこの委員会を要に、新たな専門医制度を構築するための議論が進むことになります。

 循環器プレミアムの読者の7割強が専門医を取得されている状況から考えて、関心が高いテーマとなっているのは当然と言えます。今後は定期的に情報を集約しお届けしていこうと思います。

 「新規抗血小板薬の動向」では、プラスグレル、チカグレロールをはじめ、カングレロール、エリノグレル、PAR-1阻害薬などの開発が進んでいます。国内外での学会発表はもちろん新着論文も含め、注視していこうと思います。

 「慢性心不全への対応」が4位に入ったのは、循環器医療の現場を反映しているのでしょう。高齢化の進行を背景に、慢性心不全の患者は増え続けています。ブログ、佐藤幸人の「現場に活かす臨床研究」で、著者である兵庫県立尼崎病院循環器部長佐藤幸人氏が繰り返し触れていますが、「慢性心不全への対応」は医療のシステムとしてしっかりと組み込んでいく必要があります。各施設での実践例を報告していきたいと思います。

 このほか、「糖尿病と循環器疾患の合併症への対応」「医療訴訟の実態」「社会保障制度の見直し」なども関心が高くなっています。もちろん、数字としては低かった関心事につきましても、引き続き取り上げていきたいと思っています。

 また、自由記入欄にも数多くの関心事テーマをいただきました。今後の編集テーマに反映させていただきます。最後になりましたが、調査にご協力いただきました皆様に感謝申し上げます。ありがとうございました。

連載の紹介

循環器プレミアム編集部から
「日経メディカルオンラインを、循環器医向けにカスタマイズしよう」としてできたのが、「日経メディカル Online循環器プレミアム」(通称:循環器プレミアム)。本サイトの独自コンテンツは、編集部員が全世界から集めました。このコーナーでは取材を通じて編集者が考えたことを、ブログ形式で綴ります。

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