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12月の閲読1位はワルファリンのMI予防効果について

2011/02/17

 今年1月に行った「2010年12月公開記事に関するアンケート」、ご協力ありがとうございました。今回も482人の先生方にご回答いただきました。この場を借りて、お礼申し上げます。

 さて、2010年12月の閲読1位は「山下武志の心房細動塾●心筋梗塞とワルファリン、そして新規抗血栓薬」でした。今回は、血小板が深く関与する動脈血栓により発症するとされる心筋梗塞(MI)に対してもワルファリンは一定の予防効果を持つことを、ダビガトランとワルファリンを比較したRE-LY試験での解釈をきっかけに、著者である山下氏ご自身が再認識したという内容でした。

 ワルファリンは凝固系の中で、ビタミンKが関与する多くのステップを阻害します。一方、ダビガトランなどの新規抗凝固薬はトロンビンや第Xa因子の活性のみを阻害するという選択性を特徴とし、それだけ有害事象や投与中の制限が少なく使いやすいことが最大のセールスポイントです。ただワルファリンの非特異的な作用は、部分的なものにせよ動脈血栓の形成予防というポジティブな面もあったということになります。

 これがワルファリンの再評価につながるというものではないでしょうが、今後も新規抗血栓薬は続々と登場してきます(参考記事)。山下氏は「トリビア的知識」と表現していますが、循環器医にとって新しいエビデンスの解釈に役立つ情報といえそうです。

連載の紹介

循環器プレミアム編集部から
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