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EPISODE 3 札幌での日本心血管インターベンション治療学会に参加してきました
2年ぶりの日本の学会で感じたこと
コロンビア大学循環器内科・小船井光太郎

2009/09/16

 少し前の話になってしまいますが、6月25日から27日まで、札幌で開催された日本心血管インターベンション治療学会(CVIT)に行ってきました。日本の学会に行くのは2年ぶりです。


JSIC/JACCT合併第1回記念学会
 インターベンションをやっている方々はもちろんご存知と思いますが、今回の学会は日本心血管インターベンション学会(JSIC)と日本心血管カテーテル治療学会(JACCT)の統合後、初めてとなる、記念すべき第1回目の学会でした。日本でインターベンションの経験が無い私は、日本のインターベンション系学会の歴史についてほとんど知りませんでした。

 3~4年前に日本の学会の認定制度はどうなってるのか、とGoogleで検索したところ2つの学会のホームページが出てきて、認定医制度も2つあって、これは一体どうなっているんだ??と思ったことをよく憶えています。日本から米国に留学して来ていた友人医師と飲んだときにそれについて聞いたところ、
「全日本と新日本みたいなモノですよ」
という返事が返ってきて、“なんのこっちゃ?”と思ったものです。

日本のインターベンション学会のこれまでの歴史と輝かしい未来!

 注目の合併記念講演、JSIC/JACCT歴代理事長による “日本のPCIにおける将来への期待”が、私にとっては雲の上の存在、小倉記念病院の延吉正清先生の講演で始まりました。1枚目のスライドが映された瞬間から、2学会が並存するに至った状況は私が思っていたよりも深刻であったことに気付かされました。

 延吉先生の次には、倉敷中央病院の光藤和明先生が2学会並立となった経緯から、統合までの道のりを話されました。うーん、そんなことがあったんですね‥‥‥。ただ、延吉先生が医師としての熱い心情を語られたのを始め、すべての講演者から、過去の歴史を教訓に患者のため・若い医師のために統合し、日本のインターベンションをより良いものにしていこう、という強いメッセージを受け取ることができたのは大変喜ばしいことでした。

 虎ノ門病院の山口徹先生、帝京大学の一色高明先生、京都大学の木村剛先生の講演の内容も非常に明快で筋が通っており、これからの新生CVITの明るい未来を予感させる、第1回学会の記念講演に非常にふさわしい内容でした。

著者プロフィール

小船井 光太郎 氏
(牧港中央病院循環器内科・副院長)
おぶない こうたろう。1996年新潟大医学部卒、東京女子医大循環器内科入局。00年Beth Israel Medical Centerで内科・循環器内科研修。Columbia University循環器内科に移り専門医を取得、07年同科講師、10年より現職。

連載の紹介

小船井&高山の「米国心臓医療レポート」
高山 博夫 氏
(Columbia University胸部外科Assistant Professor)
たかやま ひろお。1996年東大医学部卒。同年同病院外科研修。2000年東大医学部付属病院胸部外科研修。03年University of Washington外科研修。07年Columbia University胸部外科研修。09年講師、11年より現職。

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