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投薬に関する医師の指示不足が問われた裁判例

2021/06/23
大島 眞一(大阪高裁 部総括判事)

 入院患者に対し薬剤を投与する際、医師は看護師に対し、投与方法や投与後の経過観察などの指示をすることが多いと思います。そうしたケースで、投薬後に患者に後遺障害が残ったり死亡した場合などに、医師の指示が適切であったか否かが問われることがあります。今回は、抗菌薬の投与後にアナフィラキシーショックが生じた事例で、医師の指示に関する過失が認められたケースをご紹介します。

著者プロフィール

おおしま しんいち氏●1984年神戸大学法学部卒、司法修習生(38期)。京都地裁判事、大阪高裁判事、神戸大学法科大学院教授、大阪地裁判事などを経て、2017年徳島地家裁所長、2018年奈良地家裁所長、2020年2月より現職。大阪地裁では医療訴訟を扱う医事部の総括を務めた。『Q&A医療訴訟』(判例タイムズ社)などの著書がある。

連載の紹介

裁判官が語る医療訴訟の実像
医療訴訟が提起されたらどのようなプロセスを経て和解や判決に至るのか、個々の裁判に影響を与えるリーディング・ケース(重要判例)とは――。大阪地裁で医療訴訟を専門に取り扱った経験を持つ著者が、これまでの経験を踏まえ、医療訴訟の実像を分かりやすく紹介します。
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