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身体拘束が違法か否かを判断する「3つの基準」

2019/08/26
大島 眞一(奈良地家裁所長)
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 今回は、不穏な状態にある患者をベッドに拘束することが違法か、という問題を考えてみたいと思います。
 病院における患者の身体拘束の是非が裁判で争われ、最高裁の判断が示されたケースとして、最高裁平成22年1月26日判決(民集64巻1号219ページ)があります。当直の看護師らが入院中の患者Aの両上肢をベッドに拘束したことに対し、Aの子らが、違法な行為であるなどと主張して損害賠償を求めました。最高裁は、原告(患者側)の請求を認容した高裁判決を取り消し、請求を棄却しました。

著者プロフィール

おおしま しんいち氏●1984年神戸大学法学部卒、司法修習生(38期)。京都地裁判事、大阪高裁判事、神戸大学法科大学院教授、大阪地裁判事などを経て、2017年徳島地家裁所長、2018年11月より奈良地家裁所長。大阪地裁では医療訴訟を扱う医事部の総括を務めた。『Q&A医療訴訟』(判例タイムズ社)などの著書がある。

連載の紹介

裁判官が語る医療訴訟の実像
医療訴訟が提起されたらどのようなプロセスを経て和解や判決に至るのか、個々の裁判に影響を与えるリーディング・ケース(重要判例)とは――。大阪地裁で医療訴訟を専門に取り扱った経験を持つ著者が、これまでの経験を踏まえ、医療訴訟の実像を分かりやすく紹介します。
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