今回は、不穏な状態にある患者をベッドに拘束することが違法か、という問題を考えてみたいと思います。
 病院における患者の身体拘束の是非が裁判で争われ、最高裁の判断が示されたケースとして、最高裁平成22年1月26日判決(民集64巻1号219ページ)があります。当直の看護師らが入院中の患者Aの両上肢をベッドに拘束したことに対し、Aの子らが、違法な行為であるなどと主張して損害賠償を求めました。最高裁は、原告(患者側)の請求を認容した高裁判決を取り消し、請求を棄却しました。

身体拘束が違法か否かを判断する「3つの基準」の画像

ログインして全文を読む