今回は、治療方針の説明において「経過観察」の選択も含まれる場合の対応を考えてみます。
 医師が治療方針を検討する際、幾つかの療法に関する選択肢とともに、「いずれの療法も受けずに保存的に経過を観察する」という選択肢を提示する場合があります。こうしたケースで、近年、治療前の説明義務を巡り紛争が発生しているものとして、未破裂脳動脈瘤の予防的手術が挙げられます。
 未破裂脳動脈瘤については、「保存的に経過を見る」選択肢と「治療をする」選択肢があり、「治療をする」の中には開頭手術やコイル塞栓術などの選択肢があります。開頭手術、コイル塞栓術はいずれも、医療水準(安全性・有効性が確立している治療法)に適合したものとされています。

治療法選択の「熟慮」の機会与えず敗訴の画像

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