前回、転医(転送)義務が生じる3つの条件を紹介しました。今回は、開業医の転医義務について考えたいと思います。一口に開業医といっても、担っている機能は様々ですが、一般的には比較的軽度の疾患の治療に当たるケースが多いでしょう。そうした診療所を受診した患者に重大な病気の可能性がある場合には、高度な医療を施すことのできる医療機関に転医させることが求められます。つまり、開業医には、患者に重大な病気の可能性がないかを絶えず検討することが求められており、転医させるべき症候を見落としていた場合には、注意義務違反が問われることがあります。

開業医の転医義務が問われた2つの最高裁判決の画像

ログインして全文を読む