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主治医の過失で上司も法的責任を問われる?

2018/07/25
大島 眞一(徳島地家裁所長)

 今回は、チーム医療における医療従事者の責任のあり方を考察します。

 ある医療従事者に過失がある場合、本人が責任を負うことに問題はありません。チーム医療で問題となるのは、他の医療従事者も責任を負うかという点です。医療訴訟では、患者側が医療機関の開設者を被告とするケースが多いのですが、患者側があくまで個人の責任を追及したいと考え、医療従事者を被告として加えた場合に、個人の責任の有無が問題となります。

 「チーム医療」における医療従事者の責任は、(1)専門分野が同じ医師間、(2)専門分野が異なる医師間、(3)医師と看護師など他職種との間――の3つに分けて考えることができます。

著者プロフィール

おおしま しんいち氏●1984年神戸大学法学部卒、司法修習生(38期)。京都地裁判事、大阪高裁判事、神戸大学法科大学院教授、大阪地裁判事などを経て、2017年徳島地家裁所長、2018年奈良地家裁所長、2020年2月より現職。大阪地裁では医療訴訟を扱う医事部の総括を務めた。『Q&A医療訴訟』(判例タイムズ社)などの著書がある。

連載の紹介

裁判官が語る医療訴訟の実像
医療訴訟が提起されたらどのようなプロセスを経て和解や判決に至るのか、個々の裁判に影響を与えるリーディング・ケース(重要判例)とは――。大阪地裁で医療訴訟を専門に取り扱った経験を持つ著者が、これまでの経験を踏まえ、医療訴訟の実像を分かりやすく紹介します。
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