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他の裁判より難しい医療訴訟、1点を除いては…

2018/04/24
大島 眞一(徳島地家裁所長)
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 医療訴訟は、民事紛争の中でも審理や判断が最も困難な事件類型の1つであるといわれています。今回は、他の類型の訴訟と比較しつつ、医療訴訟の特徴をご説明します。
 医療訴訟が各種裁判の中で最も難しい類型に当たるとされている最大の理由は、極めて専門性が高い点にあります。医療訴訟では医師などの過失が争点になるわけですが、医師は医学部で6年間学び、医師国家試験に合格し、その後も研修を受けて専門的な分野について学び、診療などに従事しています。その医師について過失があったか否かを判断するのは、専門家でない者にとって容易なことではありません。
 患者側の弁護士が、協力医と呼ばれている医師(医療事故の問題について、患者側に立ってアドバイスをする医師)の助言を得て訴えを提起し、訴訟を遂行するケースが多いことも、専門性の高さを示しているといえます。

著者プロフィール

おおしま しんいち氏●1984年神戸大学法学部卒、司法修習生(38期)。京都地裁判事、大阪高裁判事、神戸大学法科大学院教授、大阪地裁判事などを経て、2017年徳島地家裁所長、2018年11月より奈良地家裁所長。大阪地裁では医療訴訟を扱う医事部の総括を務めた。『Q&A医療訴訟』(判例タイムズ社)などの著書がある。

連載の紹介

裁判官が語る医療訴訟の実像
医療訴訟が提起されたらどのようなプロセスを経て和解や判決に至るのか、個々の裁判に影響を与えるリーディング・ケース(重要判例)とは――。大阪地裁で医療訴訟を専門に取り扱った経験を持つ著者が、これまでの経験を踏まえ、医療訴訟の実像を分かりやすく紹介します。
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