
イラスト:畠中 美幸
A診療所は職員数が10人程度の耳鼻咽喉科診療所で、和気あいあいとした雰囲気がB院長の自慢である。
先日、事務職員の離職に伴う人員の補充で20歳代のC子を採用したものの、院長は早くも「辞めてもらった方がよいのではないか」と考えるようになった。今まで採用してきた人材とは明らかに異なるタイプで、1人でいることを好むため、和気あいあいとした雰囲気に水を差しかねないと懸念しているのだという。院長は、雰囲気の合わない職場で働くのは本人のためにならないのではないかとも考えた。
ただ、1人でいることを好むのは休憩時間や仕事を離れた場であって、日常的な仕事はしっかりとやってくれるし、患者対応が悪いわけでもない。そこで、今後どう対処すべきか、顧問の社会保険労務士に相談を持ち掛けた。