今回紹介するクリニックは北関東に立地し、A院長が30年近く経営してきた。開院した当時は周辺地域に若い世代の家族も多く、賑わっていたが、最近は大都市部に出ていく人が増えて、人口がめっきり少なくなってきた。
 それに伴い患者数も減少。自分の体力が衰えてきたこともあり、A院長は診療時間を減らし、スタッフ数も減らしてきた。ピーク時には看護師、事務職員を合わせ常勤5人、パート4人を雇っていたが、現在のスタッフ数は5人で、全て有期雇用のパート契約をしている。5人はいずれも近所に住む主婦。人間関係は良好で、それぞれの子どもの学校行事の際は、お互いに譲り合ってシフトを組んでくれている。A院長としては、自分のリタイアまで、このまま平穏に日々が過ぎていくものと思っていた。ところが昨春、看護師のB子が入職したことで、クリニックの運営に変化が生じた。

「有給取得ゼロ」の診療所が生まれ変わった理由の画像

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