「末期癌と診断されたら、7割の人が『最期は自宅で迎えたい』と答えたという調査もある。こうした人が安心して自宅で療養できるような在宅医療クリニックを作るぞ!」
医師の「あらたな・いどむ」氏はこう意気込み、志を同じくして集まったスタッフと在宅医療クリニックを立ち上げた。だが、新規開業を知ってもらおうと近隣の居宅介護支援事業所に挨拶に行くと、ケアマネジャーの「みかたの」さんの表情がさえない。「この地域では、市立病院で看取るのが“最後の親孝行”と言われているので、在宅医療のニーズはないと思います」とのこと。そんなことってあるの!?
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著者プロフィール
永井 康徳(医療法人ゆうの森[愛媛県松山市]理事長)●ながい やすのり氏。愛媛大学医学部卒。2000年に、愛媛県初の在宅医療専門診療所「たんぽぽクリニック」を松山市に開業。2016年2月には在宅療養支援病床・緩和ケア病床として「たんぽぽのおうち」を併設。現在、医療法人ゆうの森の理事長として、「たんぽぽクリニック」、西予市の僻地診療所「たんぽぽ俵津診療所」、訪問看護ステーション、訪問介護事業所などの運営を手掛ける。

連載の紹介
たんぽぽ先生の失敗に学ぶ在宅医療マネジメント塾
新たに在宅医療を手がける医療機関が増えていますが、いざ始めてみると問題が山積み。「患者が思うように増えない」といったよくある失敗例を取り上げ、「たんぽぽ先生」の愛称で親しまれる医療法人ゆうの森(松山市)理事長の永井康徳氏に、自身の経験に基づくマネジメントのノウハウを伝授してもらいます。
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