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前の患者のカルテ記入が終わらなくても次の患者の診療が可能に
クラークを2人配置し、電子カルテを交互に記入

2021/08/13
宮原孝和(みやはら耳鼻咽喉科)

 患者アンケートでクリニックに対する不満を尋ねると、「待ち時間への不満」が必ず上位に挙がる。待ち時間を短縮することは、ある意味最大の患者サービスとも言える。だが、即効性のある待ち時間短縮策はなかなか見つからず、当院でも試行錯誤を繰り返しているのが現状だ。

 その中でも有力だと考えているのは、(1)診療時間そのものを短縮させること、(2)院長の診療の一部をスタッフに担ってもらうこと──の2つ。このうち、(1)に効果的なのが、クラークによるカルテ記入と音声入力だ。

 診療時間を短縮させると言っても、診療自体を簡素化するわけではない。本来の診療というのは、患者と向き合って行う視診や触診、問診を含む会話などであり、カルテの記入は診療の事後処理にすぎない。診療の事後処理であれば、医師が担う必要はなく、クラークに担ってもらえばよい。

 カルテ記入をクラークに任せることで、診療効率を高められる。だが、「医師1人につきクラークは1人」と思っていないだろうか。実は、ここにも改良の余地がある。

著者プロフィール

みやはら たかかず氏●1993年高知医科大学医学部卒業。医療法人聖真会・渭南病院、高知市立市民病院(現・高知医療センター)、岡山済生会総合病院などを経て、2006年岡山市南区にみやはら耳鼻咽喉科を開業。2007年に医療法人南輝を設立、理事長に就任。医療・介護の経営情報誌『日経ヘルスケア』にて「宮原院長の実践! 新クリニック経営術」を連載中。

連載の紹介

宮原孝和の「“最強”のクリニックをつくるエッセンス」
2006年の開業以来、年平均成長率10%超の収益を上げ続け、クリニック経営に逆風が吹いた2020年にも年間診療報酬点数は過去最高を更新したみやはら耳鼻咽喉科(岡山市南区)。その院長である宮原孝和氏が日々実践しているオペレーションや増患・マーケティング策など、強いクリニックをつくるためのエッセンスを紹介します。

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