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診療だけではないクリニックの新型コロナ対策

2020/03/27
溝口 哲弘(溝口ファミリークリニック)

処置室の一部を発熱・かぜの患者さん用の診療スペースとし、通用口から出入りしてもらうことにしました。

 皆さん、こんにちは。今回は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)への当院での取り組みをご紹介します。

 COVID-19対策に関しては、日本プライマリ・ケア連合学会が『新型コロナウイルス感染症(COVID-19)診療所・病院のプライマリ・ケア初期診療の手引き』を作成し、公表してくれています。院内感染防止のための動線分離について、感冒様症状の患者とその他の患者で異なる診療時間帯を設けるなどの「時間分離」と「空間分離」に言及しています。当院では、2月22日に「時間分離」、3月2日に「空間分離」を始めました。

 マネジメントの勉強会CMA(Clinic Management Association)会員のクリニックの動向を見てみると、CareNeTVで『病医院のためのCOVID-19対策Webセミナー 元診療所医師・現検疫官が教える「今現場でなすべきこと」』が3月5日にオンライン配信されたころから、時間的分離が 徐々に始まった感じがしますし、一番取り入れやすい感染防止策だと思います。

 「時間分離」に関して当院では、当初は午前・午後それぞれの通常診察終了後に発熱・かぜの人を診るようにしていました。しかし、マスク、ガウンなどの感染予防の物品の供給が止まってしまっている状況のため、午前の予約診療・受付時間を早めて、診察終了後のみの対応に変更しました。

 空間的な区分としては、発熱・かぜの患者さんは処置室の通用口から入れるようにして、そこで診察をしています。通用口は、もともとは救急隊の出入り口用として作っていたもので、ストレッチャーなどが出入りする際は可動式の簡易スロープを使用していました。ただ、このスロープを常設するとドアの開閉が不自由になるため、ブロックを積み上げて階段を作りました(写真)。

 当院のような地域密着型のクリニックには当然ながら陰圧室はないですし、できる範囲での対応になり、それぞれが可能な範囲の中で対応するしかないのが実情だと思います。

著者プロフィール

溝口 哲弘(溝口ファミリークリニック[静岡県袋井市]院長)●みぞぐち あきひろ氏。1976年生。浜松医科大学卒。同大第一内科、基幹病院を経て2013年開院。総合内科専門医・神経内科専門医。基幹病院とのセミナー共催、「Clinic Management Association」設立など、医療を通じた社会貢献を目指す。

連載の紹介

診療所マネジメント実践記
診療所のマネジメント手法をいざ現場で実践しようとしても、思うようにいかないことも多々あります。本連載では、2013年に開業した溝口哲弘氏が試行錯誤しながら取り組んできたマネジメントの内容や成果、課題のほか、自身が設立した診療所経営の勉強会の活動内容などを報告します。
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