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人材採用の鍵を握る「ペルソナ」って何?

2019/11/05
溝口 哲弘(溝口ファミリークリニック)

 皆さん、こんにちは。気が付けば、医師18年目、開業医7年目になりました。開院初日、半日で来院した12人の患者さんの診療にアタフタしていたのが懐かしく思えます。40歳を超えて、何も準備しないで3km走ったら、膝が痛くて翌日立ったまま診療したり、肩が痛くて夜中に目が覚めたり、色々ありました。そのおかげで健康に留意するようになり、朝は気持ちよく目が覚め、診療・勉強に集中力を持って対応できるようになりました。

 さて、先日、日本プライマリ・ケア連合学会の秋季生涯教育セミナーで、人材採用に関するワークショップを担当させていただきました。ワークショップをするに当たって感じたのが、全ての人には初めての経験があり、人材採用に関しても、自分が開業前に知っておけばよかったと思う事柄を伝えなければならないということです。そこで今回は、採用の基本についてご紹介しようと思います。

 求人をするために必要なのが求人票で、これがなければ、どこにも求人を出すことができません。では、どんな職種を何人採用するか。これは、開業前に事業計画を策定する際、おのずと検討することになります。

 診療所の開業準備は、事業理念、経営方針を含めた事業計画を立てることから始まります。開業資金を金融機関から借り入れるときに提出するのが事業計画書。簡単に言えば、「なぜやるのか」「どうやるのか」を言語化し、収入に関しては1日何人の患者さんを診てどの程度の収益を上げるか、支出に関しては家賃や人件費、材料費、光熱費などをどの程度見込んでいるか、といった内容を示すことになります。特に患者数の見通しなどは、計画通りに行くことはまずないので空想の世界という見方もありますが、これがないと融資を受けられないので、とりあえず作成しておく必要があります。

 事業計画上の支出項目の1つが人件費で、どんな職種の人を何人雇うのかを考え、人件費を算出する必要があります。想定患者数に応じて、事務、看護スタッフ数の大まかな目安はありますが、採用すべき人数は、実施する治療や検査の内容により変わってきます。このあたりは、開業支援を行っている医薬品卸の担当者を決めて、確認してみるとよいでしょう(医薬品卸が検査機器の卸窓口となることも多いです)。

著者プロフィール

溝口 哲弘(溝口ファミリークリニック[静岡県袋井市]院長)●みぞぐち あきひろ氏。1976年生。浜松医科大学卒。同大第一内科、基幹病院を経て2013年開院。総合内科専門医・神経内科専門医。基幹病院とのセミナー共催、「Clinic Management Association」設立など、医療を通じた社会貢献を目指す。

連載の紹介

診療所マネジメント実践記
診療所のマネジメント手法をいざ現場で実践しようとしても、思うようにいかないことも多々あります。本連載では、2013年に開業した溝口哲弘氏が試行錯誤しながら取り組んできたマネジメントの内容や成果、課題のほか、自身が設立した診療所経営の勉強会の活動内容などを報告します。
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