日経メディカルのロゴ画像

「何かあったらすぐに受診して」の落とし穴

2022/05/11
墨岡 亮 田村 孔(仁邦法律事務所)

 「何かあったらすぐに受診してください」──。患者さんを帰宅させる際、この一言を入れることでトラブルを回避できる、と理解されている方も多いのではないでしょうか。確かにこうした一言を入れることは大切なのですが、このフレーズは万能ではありません。

 医師法23条は「医師は、診療をしたときは、本人又はその保護者に対し、療養の方法その他保健の向上に必要な事項の指導をしなければならない」と定められていますので、このフレーズは、あくまで療養指導を行った上でこそ効果を発揮します。そこで、今回は、外来診療における療養指導義務について判断された裁判例を5つ見ていきます。

連載の紹介

日常診療に生かす医療訴訟の教訓
患者とのトラブルで頭を悩ませないようにするためには、日々の診療で紛争予防を意識した対応をしておくことが欠かせません。本連載では、医療機関側の弁護活動を行う仁邦法律事務所(東京都港区、桑原博道所長)の弁護士が、実際の裁判例も参照しつつポイントを解説します。

この記事を読んでいる人におすすめ