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アナフィラキシーを巡る紛争予防の勘所
問われる問診・記録の不備、事前の説明にも留意を

2021/04/14
墨岡 亮 西岡 宏晃(仁邦法律事務所)

 本年2月17日、新型コロナウイルスワクチン接種が開始されました。3月末日現在で、主に医療従事者を対象に約100万回の接種がなされています。ワクチンによる新型コロナウイルス感染症予防に対する国内の関心は極めて高く、連日、多くの報道がなされています。こうした中、マスメディアで「アナフィラキシー」という言葉が目立つようになりました。普段は、一般のメディアでは食物アレルギー関連の事件があった際に目にする程度ですが、瞬く間にこの言葉が広まり、浸透しました。

 医療訴訟でもアナフィラキシーが問題となった事例は少なくありません。そこで、今回は、特にアナフィラキシーが生じた事例で、裁判所はどのような点に着目をしているのかを中心に解説していきます。

連載の紹介

日常診療に生かす医療訴訟の教訓
患者とのトラブルで頭を悩ませないようにするためには、日々の診療で紛争予防を意識した対応をしておくことが欠かせません。本連載では、医療機関側の弁護活動を行う仁邦法律事務所(東京都港区、桑原博道所長)の弁護士が、実際の裁判例も参照しつつポイントを解説します。

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