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コロナで打撃の診療所、職員の提案生かし増収に

2020/09/30
井内 徹(ナレッジハンズ)

 今回は、新型コロナウイルス感染症COVID-19)の影響で経営的に大きな打撃を受けた診療所のお話です。

 私たちがお手伝いしている医療機関の中に、健診と内科外来が中心の大都市部の診療所があります。健診は新型コロナの影響を大きく受け、4〜5月の健診収入は前年同月比で大幅に下がる結果となりました。また、外来も、オフィス街に立地していることから、企業の在宅勤務推進の影響もあって健診以上に厳しい状況です。

 新型コロナ対策の一環として、まず外来と健診の「時間分離」を図りました。健診は従来通り午前を中心に行う一方で、外来は、上部消化管内視鏡検査などの検査予約がある方を除いて、午後にシフトさせることに。外来患者数が減っていたため、午後だけでも対応できるという判断でした。外来患者さんの受診時間は制限されますが、安心して健診を受けてもらうためには致し方ありません。時間を制限することで外来患者数はさらに減ることが予想され、実際、外来収入の面で少なからぬ影響がありました。

著者プロフィール

いうち とおる氏●2000年一橋大学経済学部卒。外資系コンサルティング会社、三菱商事が出資する(株)ライフタイムパートナーズを経て社会医療法人の本部長に就任し、新規事業立ち上げ、経営改善を進める。2010年(株)ナレッジハンズを設立し、病院経営支援、介護事業所運営、採用関連サイト「リケジョカフェ」「ドクターズプラス」の運営などを行う。全日本病院協会広報委員会委員。

連載の紹介

実録・現場視点の病院経営カイゼン
病院運営の改善に向けた手法には様々なものがありますが、ともすれば机上の空論に陥りがち。本連載では、社会医療法人の本部長を務めた経験を持ち、コンサルティングにおいて何よりも「現場視点」を重視している著者が、実例を基に改善の進め方を紹介します。

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