日経メディカルのロゴ画像

院長夫人に対する不満を訴えた職員への対応

2022/06/29
榊原 陽子(マザーリーフ、社会保険労務士)

Case53 院長夫人に不満を抱えるスタッフがいる内科診療所

 今回、当社とコンサルティング契約をしている内科クリニックに覆面調査に伺いました。年1回の定期調査に先立ち、現在の状況について院長夫妻にお聞きしたところ、まずは事前情報なしで見てもらいたいとのことでした。

 このクリニックでは、訪問の半年ほど前に、入職してまもない新人看護師が退職していました。仕事の習熟に時間がかかり過ぎる上、全く学ぶ意欲が感じられないため、他のスタッフから苦情が相次いでいました。院長もその新人の資質に課題を感じており、解雇を考えているとの相談がありました。

 私は、それだけの理由でただちに解雇することは難しいとお伝えしました。それでも働き続けてもらうのは難しいとのことで、院長は悩んだ末、退職勧奨をすることにしました。退職勧奨というのは、クリニック側から退職を勧めることを言います。もしスタッフが応じれば、「労働契約の解除に合意して退職する」ことになります。解雇ではないため、後々、訴訟などに発展するリスクが低下します。

 しかし、院長夫妻の話しぶりから、別の問題が発生しているように感じられました。

著者プロフィール

榊原陽子(マザーリーフ代表取締役)●さかきばら ようこ氏。全日本空輸の客室乗務員を経て2002年に社会保険労務士として開業し、2006年、医療・介護事業者向けスタッフ教育事業などを手掛けるマザーリーフを設立した。愛知文教短期大非常勤講師(ホスピタリティ論)。

連載の紹介

榊原陽子のクリニック覆面調査ルポ
トレーニングを受けた調査員が客を装ってサービスをチェックする覆面調査。この連載では、医療機関向けの覆面調査を手掛けるホスピタリティコンサルタントの榊原氏が実例を通して、院長が気付きにくい問題点と解決策を浮き彫りにします。なお、個人を特定できないよう、事例は一部変更を加えています。
忙しい先生の代わりに開業に必要なアレコレ集めました
『日経メディカル開業サポート』オープン!

「開業したいけど、何から手を付ければいい?」
「テナントではどんな物件があるの?」
「先輩開業医の経験談を聞きたい」今までこう思った経験はありませんか?
『日経メディカル開業サポート』では、開業までのスケジュールをセルフチェックできる「開業ToDoリスト」や、先輩開業医によるコラム、医師の開業意識調査結果など、これから開業される先生へ有益な情報満載でお届けしています。
また、物件探しや医療機器導入、会計・税務等、開業に関して適切なタイミングで適切なサポートを受けられる企業を厳選してご紹介しています。ご利用はすべて無料ですので、まずは一度サイトをご覧ください!

この記事を読んでいる人におすすめ