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がん診療UP TO DATE トピックス

ASCO TOP5リストを読む
ベネフィットのない抗がん剤治療は「やってはいけない」

2014/12/11
勝俣範之(日本医科大学武蔵小杉病院腫瘍内科)

 アメリカ臨床腫瘍学会(American Society of Clinical Oncology;ASCO)は2012年および2013年に、「やってはいけないリスト」として5項目からなるリスト(TOP5リスト)を発表しました。これは、高騰するアメリカの医療費を何とか抑制しようと、国内の主要な内科系学会が“Choosing Wisely”(賢く選択するために)と題して、エビデンス(科学的根拠)に基づいた方策を提示するキャンペーンの一貫として行われました。

 ASCOが提示したTOP5リストは、アメリカの日常臨床でかなり一般的に行われているものの、実際にはエビデンスに基づくものではなく、医療費の無駄遣いになるばかりか、患者さんのためにならないことを提示したものであり、かなり興味深いものと思います。日本でもいくつかのメディアで取り上げられ、少しだけ話題になりました。日本の状況も同様の傾向があり、かなり参考になるものと思われますので、今回からシリーズとして、ASCOおよびアメリカホスピス・緩和医療学会(American Academy of Hospice and Palliative Medicine;AAHPM)の「やってはいけないリスト」を取り上げながら、コメントをしていきたいと思います。

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