Cadetto.jpのロゴ画像

1年目は上級医が“密着”、上達ぶりをじかに確かめる
飯塚病院(福岡県飯塚市)

2010/10/21
佐竹三江=日経メディカル オンライン

臨床研修責任者の井村先生と、インタビュアの東さん
Photo:Daisuke Hayashida

 まず飯塚病院について教えていただけますか。

井村 飯塚病院は人口45万人の筑豊地区で唯一、1~3次救急のすべてに対応する1000床クラスの大規模病院です。もちろん急性期以外の患者さんにも対応しています。研修の場としてみれば、1カ所でほぼすべてを学べるということになります。

 もう一つの特徴に、大学からのローテーターでない医師の比率が高いことがあります。当院に勤務する医師230人のうち、スタッフが30人ほど、さらに初期研修医31人、後期研修医35人を加えると、100人弱、つまり3分の1以上が自分の意思で飯塚病院に来ています。これだけいると、大学から派遣された医師がほとんどの病院とは、気風が違ってきます。

 どんな風に違ってくるのですか

井村 ローテーターでない医師の比率が増えて来たのは、新臨床研修制度以降のことですが、そのころから徐々に「自分の意思でこの病院に来てくれた人たちにとって、よい場所にしなければ」という考えが院内で強くなって来ました。

 「初期研修医の人はそのまま後期研修医に、後期研修医の人はそのままスタッフになって飯塚病院に残ってもらうにはどうすればいいのか」。院長、副院長を含め、みんながすごく考えています。もちろん大学が不要と言いたいのではありませんが(笑)。

 初期研修プログラムの特徴を教えて下さい。

井村 当院の初期研修では、1年目に内科の全科を回ることはせず、総合内科で6~7週間×2回の研修をします。このほか麻酔科と産婦人科、小児科、整形外科、救急部などを回ります。

 2年目は救急部、精神科、地域医療のほか、内科の各科(循環器、呼吸器、内分泌・糖尿病)を回ります。2年間で内科の全科を回れていないのですが、そこは無理矢理詰め込んでも意味がないと考えています。

 その代わり、3年目に内科を回る「内科ローテーションコース」をオプションで用意しています。このコースを選択した人は、内科の認定医を取得することが非常に多いので、通称「内科認定医コース」と呼ぶ人もいます(笑)。

この連載のバックナンバー

この記事を読んでいる人におすすめ