この連載では、症例に関する研修医と学生の対話を通して、電解質や酸塩基平衡のマネジメントに関する重要ポイントを紹介していきます。当院を見学中の医学生が研修医と『酸-塩基』についてディスカッションしています。さて、いつも何気なくオーダーする血液ガス、あなたはどうやって読みますか?
研修医:「自宅で倒れているところを見つかった人が、今から運ばれてくるんだ。一緒に頑張ろうね!」
医学生:「了解っす。倒れてたってことは、やっぱり心筋梗塞とか脳梗塞ですか?最近、友達が見学先の病院で道端で倒れていた人を診たらしいんですけど、その人は横紋筋融解症だったらしいんです。CPKも注意しておいた方がいいですか?」
研修医:「その前に、まずは病歴と身体所見だね。救急隊からの報告だと心拍数は100を超えていて、呼吸数も20回以上あるそうだよ。まずはキチンと患者さんの評価すること!」
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著者プロフィール
筑波大学附属病院水戸地域医療教育センター 水戸協同病院 初期研修医有志が、リレー形式で執筆します。監修は、臨床研修病院群プロジェクト群星沖縄副センター長・筑波大学客員教授の徳田安春氏です。

連載の紹介
酸・塩基・電解質マネジメント
学生の頃は敬遠していた酸塩基平衡と電解質。しかし研修医となった今、担当患者さんで毎日のように問題になるのも、酸塩基平衡と電解質だった…。見学や実習で訪れる医学生達と、実際の症例を教材に酸・塩基・電解質マネジメントを学んでいきます。
〜これだけは押さえておこう〜
『レジデントのための小児診療キーポイント』
『レジデントのための小児診療キーポイント』
若手医師やレジデントを対象に、小児科診療にあたってキーポイントとなる、最低限知っておくべき要点をまとめた。前半はよくみる症状別、後半は見逃すと重大な結果を招く疾患別に解説し、臨床に直結した内容となっている。平易な文章とイラストで、診療のエッセンスがやさしく身につけられる1冊。吉林宗夫・米倉竹夫 編集。発行日・2008年6月24日、定価 3990円。
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