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臨床研修プラクティス:はじめての病棟当直を乗り切る!

バイタルサインの異常
呼吸がおかしい・酸素飽和度が急に下がった!

2010/09/02
中川紘明 利尻島国保中央病院院長

 ※この記事は「臨床研修プラクティス」(文光堂)2009年4月号の特集を転載したものです。

 一般外来でみる呼吸困難では、(1)発症の状況を特定できるような突然の起こり方か、(2)以前からあった症状が急に悪化したのか(慢性疾患の急性増悪)、(3)徐々に悪化してきたか、によって鑑別すべき疾患が異なり、しかも多岐にわたります。しかし、病棟でみられる場合は、心・肺疾患が関連している緊急事態が多く、迅速な診断と治療が必要とされます。

まず確認すること
 呼吸がおかしくなるのは、 気道(A:airway)・呼吸(B:breathing)・循環(C:circulation)のいずれの異常でも生じうるので、病棟に駆けつけたら、まずバイタルサインの報告を受けながら、ABC を同時に確認する。

1. 声は出るか?(気道A:airway)
声をかけ、返事の有無を確認する。
→(1)返事をしようとしても声が出ない、または高度の嗄さ声があれば上気道閉塞の危険性がある。
 (2)反応がなければ意識障害を疑い、気道の開通があるかどうかを確認する。

2. 呼吸は苦しそうか?(呼吸B:breathing)
視診で呼吸パターンを確認する(図1)。
後述の『診察のポイント』を参照。

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