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臨床研修プラクティス:はじめての病棟当直を乗り切る!

バイタルサインの異常
心肺停止
直ちに行動を起こすことが必要

2010/08/26
志賀一博 (聖隷三方原病院 救命救急センター 救急科) 

 ※この記事は「臨床研修プラクティス」(文光堂)2009年4月号の特集を転載したものです。

 心肺停止は、患者さんの生命に直結する極めて危険な状態です。患者さんを救命できるかどうかは、ファーストコールを受けたあなた自身の最初の数分の対応にかかっています。あなた自身が判断・応援要請・処置を直ぐに、そして並行して始めなければなりません。特に、応援の到着を待たずに、自分の手で確実な心肺蘇生法を始めることが必要です。American Heart Association(AHA:アメリカ心臓協会)が2005年に定めた心肺蘇生のガイドライン1)では、卒倒を目撃した者がすぐにその場で心肺蘇生法を始め、AEDを用いることが、患者さんの救命のため重要であるとされています。本稿では指導医が駆けつけるまでに行うべき事項を、成人の一次救命処置を中心に解説します。

まず確認すること
落ち着いて、患者さんを意識・気道・呼吸・循環の順に評価しましょう
 心肺蘇生法は一見複雑に思えるかもしれませんが、実はとても単純です。冒頭の順番に評価を行い、異常があればそれに対しての対応をする、という手順を繰り返していきます(図1)。まず、両肩を叩きながら患者さんの名前を大声で呼んで、反応があるかどうか確認しましょう。

一次救命処置(Basic Life Support:BLS)診察のポイント・対応の仕方
1. 意識をなくしているのであれば、直ぐに応援要請を行いましょう
(1)院内救急コール
(2)AED かモニター付き除細動器
(3)救急カート

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