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臨床研修プラクティス:実践!地域医療

第11回 体がかゆいんです

2015/07/30
中川紘明(市立根室病院)、宮田靖志(国立病院機構名古屋医療センター)

 ※この記事は「臨床研修プラクティス」(文光堂)2010年2月号からの連載を転載したものです。

Episode11●食後、体中がかゆくなった

 田中さんは夕食後から体中がかゆくなり、頭痛、めまいもしてきたため、救急外来を受診した。「先生、蕁麻疹が出たみたいだ」と言いながら、しきりに体を掻いていた。

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そのとき、何をどう考えたか?

研修医 「皮膚は真っ赤ですごくかゆそうでした。患者さんの言うとおり蕁麻疹だと思います。抗ヒスタミン薬を処方して帰宅してもらおうと思います。」

指導医 「たしかに蕁麻疹はよく遭遇するよね。でも、なぜ蕁麻疹と考えたの?」

研修医 「食後でかゆくなるといったら蕁麻疹かと…」

指導医 「たまたま食後にかゆくなっただけかもしれないよ。」

研修医 「そうかもしれませんが…」

指導医 「かゆいのは蕁麻疹だけではないから、どんな発疹なのか、全身性か限局性か、かゆみのほかに痛みや腫脹、発熱があるかなどは確認したいね(表1)。その前に、まず考えておくべきこととして、かゆみを伴う皮膚疾患のうち早めに治療したいものがいくつかあるけど、どんな疾患だろう。」

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