※この記事は「臨床研修プラクティス」(文光堂)2008年10月号の特集を転載したものです。
■「抗菌薬のスペクトラムを“幅”だけで覚えてはダメ!!」
抗菌薬のスペクトラムを幅、つまり“狭い”“広い”だけで覚えていませんか?それでは抗菌薬を正しく使うための知識にはなりません。是非、一度スペクトラム表を書いてみましょう。
1.表の作成方法
まず縦に抗菌薬の種類を、横に代表的な菌種を並べていきます(表1)。それを、「通常効果が期待できるもの(感受性率70%以上)」、「期待できないものや全く効果がないもの(感受性率30%以下)」、「その中間のもの(感受性率30~70%もしくは一部の感染症でのみ効果あり)」、のように3色に塗り分けます(表1)。もちろん、色を塗るのではなく、「○、×、△」や「+、-、±」で表記してもOKです。