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臨床研修プラクティス:病院当直でこんな症状を訴えられたら

言動がおかしい(後編)
~夜間(当直帯)の異常行動に関して~

2014/12/18
葛谷雅文(名古屋大学大学院医学系研究科健康社会医学専攻老年科学)

4.危険な徴候、Warning signは何か?

 昼夜逆転、夜間不眠などはせん妄を誘発するリスクの一つであり、早期に対応する必要がある。危険な徴候がなくても、せん妄出現のリスクを把握し、それらに対する予防策を講じておく(表6)。高齢者、中でも後期高齢者が入院した場合は特に注意を要する。昼間普通に会話ができていた患者が夜間に豹変することは珍しいことではない。特に入院した当日、数日間、さらには何らかの処置(手術はもちろん)を行った後には出現しやすい。認知症のような元々せん妄のリスクのある患者には、その他のせん妄発症リスクをなるべく減らす必要がある。家族にもその危険性に対して事前に説明をしておく。部屋の環境もなるべくせん妄の出にくい環境に替える。部屋の移動はやむをえない場合もあるが、転室後にせん妄が出現することが多いのでできるだけ避ける。

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