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臨床研修プラクティス:病院当直でこんな症状を訴えられたら

言動がおかしい(前編)
~夜間(当直帯)の異常行動に関して~

2014/12/11
葛谷雅文(名古屋大学大学院医学系研究科健康社会医学専攻老年科学)

 ※この記事は「臨床研修プラクティス」(文光堂)2008年6月号の特集を転載したものです。

 せん妄は病棟当直をしていればよく遭遇する病態である。認知機能障害を抱える高齢者では高頻度で出現する。せん妄は環境因子を整えれば予防できる可能性があり、リスクが高い入院患者については日ごろから認知機能状態を把握しておくことは重要である。

1.どのような病態・疾患を考えるか?

1:夜間(当直帯)の異常行動
 入院時(昼間に入院したとき)には言動に異常が認められなかった患者さんが、夜間になりつじつまの合わない発言をしたり、落ち着きがなくなりそわそわし出したり、急に点滴を外したり、酸素マスクを取り外したり、挙げ句の果てには衣服まで脱ぎ出したりすることがある。原因としては特発性REM睡眠期行動障害、睡眠導入剤などの薬剤、また学童期に見られる睡眠時遊行症などが存在するが(表1)、こと高齢者で入院中の夜間異常行動に限ればせん妄(夜間せん妄)による場合が多い。したがって、本稿ではせん妄に焦点を絞り概説する。

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