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臨床研修プラクティス:病院当直でこんな症状を訴えられたら

尿が出ない

2014/11/27
賀本敏行(京都大学大学院医学研究科器官外科学講座泌尿器科学)

 ※この記事は「臨床研修プラクティス」(文光堂)2008年6月号の特集を転載したものです。

 「尿が出ない」では、まず2つの大きな病態を考えます。すなわち、尿が膀胱内に「ある」か「ない」かです。前者は膀胱から尿が排出されないという病態であり、例えば「尿閉」がそれにあたります。後者は「腎不全」という病態であり、腎前性、腎性、腎後性があります。

1.どのような病態・疾患を考えるか?

1)尿閉

 尿意があり排尿を試みているにもかかわらず、尿道から尿が排出できない状態です。その原因としては前立腺肥大症(BPH)、血尿が高度で血塊が尿道で閉塞した場合、尿道留置バルーンカテーテル抜去後などが考えられます。特に、高齢男性でBPHがベースにある場合に、PL(R)などの“風邪薬”やトリプタノール(R)などの抗うつ薬などの抗コリン作用を有する薬剤で引き起こされることもあり注意が必要です(表)。

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