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臨床研修プラクティス:病院当直でこんな症状を訴えられたら

動悸がする(前編)

2014/10/09
堀江 稔(滋賀医科大学呼吸循環器内科)

 ※この記事は「臨床研修プラクティス」(文光堂)2008年6月号の特集を転載したものです。


1)動悸は頻脈性不整脈でも徐脈性でも起こる。
2)動悸は不整脈が全くない場合でも起こる。
3)問診や身体所見から動悸の原因が推測できることがある。
4)心電図は診断のためのゴールデンスタンダードである。

1.どのような病態・疾患を考えるか?

 動悸は、日常診療で最も頻繁に遭遇する訴えの一つであるが、なかには生命危機に関わるような重篤な病態も含まれており、その診断・治療に油断はできない。貧血や甲状腺機能亢進、発熱など内科全般の病態により起こるが、何と言っても頻度が高いのは循環器疾患、特に不整脈に伴う動悸である。頻脈性のみならず徐脈性の不整脈でも、訴えとして動悸が前面に出る場合がある。表1に、動悸の原因となる基礎疾患をまとめる。

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